トキシニック・モノローグ

毒吐く・独白 みんな薄々気づいている事を、衣着せず書いてしまいます^^

やや実録小説『大人の恋愛』

大人の恋愛

妻は再婚だ。
前の旦那さんとの間に出来た
小6の男の子が居る。
俺との仲は良く、実の親子とお互いに信じ……
込もうとしている。

妻は
『あなたより、息子が大事』
と、言う〜それは良い。

ただ、事あるごとに
『あなたは、この子のお父さんじゃない』
『日に日に、前の旦那にそっくりになって来る♪』
そう言って
もう自分より大きく成った男の子と
抱き合い、ディープキスするのは
やはり……理解し難い。

『母子の時間は、大切なの!』
だから、母子がスキンシップ出来る時間は、
離れるか、別室へ行くか〜
二人の世界から、退出しなければならない
ルールだ。

大人の恋愛には
踏み込めない、共有出来ない
変えられない
そんな壁が、たくさんそびえている。

付き合い始めは、普通の事

普段は薄い、メークを念入りに
忙しい中、俺の仕事先まで
逢いに来てくれた。
デートの日は、わざわざ会社で
スカートに着替え
お洒落して来てくれた。
密室(カラオケボックス)へ誘ってくれたのも
ホテルに誘ってくれたのも
妻からだった。
『逢いたい』って、仕事先に連絡くれるのも
可愛かった。

『愛』は、育むモノだと思っていたけど
妻にとっては、ちょっと違うらしい。

最近妻は、楽しそうだ。
仕事が充実しているのか、朝すごく早くから
念入りにメークして出掛ける。
着替えを持って出て、遅くなる日も
頻繁に成った。
知らない服や、アクセサリーも増えた。

夫婦の時間は、極端に減ったけど
子供との距離は
更に縮まっている気がする。
明日にはもっと、全てが深まっていると
良いのだが……


そうそう、そう云えば
あれは十代の終わり頃、素敵な恋をした。

パートナーを人としても、尊重し合い
『テニス合宿行っていい?』なんて聞いてくれて
『信じてるから自由に楽しんでおいで』と答えてた。


合宿から戻ってから、何だか噛み合わない二人……
『尊敬はしてるけど、私達合わないみたいネ』
そう、別れを告げられた。


次の日から、彼女は
合宿で知り合ったテニスコーチと
付き合い始めた。


それ以来☆嫌いになっていたテニス
オリンピックで見ていたら
ナダルさんの腕は、太いなぁ…と感じた
そんな夏の一日



『他人を信じて〜裏切られて』
耐性を作ってくれた出来事だから、
今ではある意味、良かったとも思えてる。
そう、何が起きても動じない程に………

痛みに強くなれば、慈愛を失わずにいられる

夢の終わりには必ず
『万全に結論まで用意した方』と
『不意討ちを食らう方』とが居る。

どんな立場でも、冷静に
出来る限りの事をして去る事が
大人の恋愛………

なのかな…